WSL Integrationを使用するには、Linuxディストリビューション（例: Ubuntu）が必要です。
目次
WSL Integrationとは？
WSL Integration（WSL統合）は、Docker DesktopがWindows Subsystem for Linux (WSL) と連携する機能です。この機能を使うと、WSL 2上でDockerデーモンを動作させることができ、Windows環境とLinux環境をシームレスに統合してDockerを利用することが可能になります。
WSL (Windows Subsystem for Linux)とは
WSL（Windows Subsystem for Linux）は、Windows上でネイティブのLinux環境を動作させるためのMicrosoftによる互換レイヤーです。これにより、LinuxディストリビューションをWindows上で実行でき、仮想マシン（VM）やデュアルブート環境を構築することなく、Linuxのコマンドラインツールやアプリケーションを利用することができます。
主な特徴
Windowsとの統合
- LinuxとWindows間でファイルやディレクトリを共有できます。
- Windowsファイルシステムにアクセス（例:
/mnt/cでCドライブ）。 - コマンドプロンプトやPowerShellと連携可能。
Linuxカーネルのサポート
- WSL 1: システムコールをWindows APIに変換する互換レイヤー。
- WSL 2: 実際のLinuxカーネルを使用し、より高い互換性とパフォーマンスを実現（軽量な仮想化技術を採用）
ディストリビューションの選択
WSL Integrationを使用するには、Linuxディストリビューション（例: Ubuntu）が必要です。
Linuxディストリビューションのインストールは、Microsoft Storeを開き、「Ubuntu」や「Debian」などのディストリビューションを検索し、インストールします。
開発者向けのツール
- Linux専用の開発ツールやコマンドラインツール（例:
gcc,git,make）をWindowsで利用可能。 - Docker Desktopと連携し、Linuxコンテナを簡単に実行。