目次
構成した文章
中間管理職の本質的な役割とは
一般的に「中間管理職は上級管理職と部下の間で板挟みになる」と言われますが、この考え方には誤解があります。中間管理職の役割は、単に上級管理職の方針を部下に伝達することではなく、戦略の実行を円滑に進めるための仕組みを構築し、必要に応じて上級管理職に対して改善提案を行うことにあります。
1. 戦略の実行を支援する役割
上級管理職から示された戦略や方針を、部下が実行しやすいように落とし込み、仕組みを整えることが中間管理職の責務です。仮に部下が「この戦略は難しい」「実行が困難だ」と感じた場合、その問題を解決し、実行可能な形へと導くのが管理職の役割です。この段階では、上級管理職の意見に左右される必要はなく、現場レベルでの実行支援が求められます。
2. 戦略の見直しと上級管理職への提言
一方で、現場からの情報を集約した結果、戦略に誤りや修正の必要があると判断した場合、中間管理職は単に部下の意見を上級管理職へ伝えるのではなく、自らの見解を形成し、適切な提言を行うことが重要です。
「部下からこのような意見が出ています」と報告するのではなく、「現場の状況を踏まえると、戦略をこのように修正すべきだと考えます」と、自身の判断を持って提案する姿勢が求められます。この場面では、部下の意見ではなく、自身の責任において上級管理職と議論を行うことになります。つまり、「板挟み」になること自体が、役割の誤認識であると言えます。
責任の本質:「取る」ではなく「果たす」
管理職が「罰ゲーム」と捉えられることがありますが、これは「責任を取る」=「罰を受ける」という誤解に基づいています。
本来、管理職に求められるのは、「責任を取る」ことではなく「責任を果たす」ことです。
企業が管理職を設定するのは、1人では成し遂げられない業務を統括し、組織を円滑に機能させるためです。そのため、管理職の本質的な役割は、部下を適切にまとめ、組織として成果を出すことにあります。何か問題が発生した際に、単に「責任を取る」のではなく、解決策を講じ、再発防止の仕組みを構築することこそが、管理職に求められる責務です。
罰を与えることで問題が解決するわけではありません。むしろ、管理職が正しく「責任を果たす」環境を整えることで、組織全体の成長につながるのです。
素案
上級管理職と部下の意見を調整する仕事ではない。
上級管理職の方針などを、部下に上意下達するのが役割
部下にその作成、戦略を実行してもらうのが役割
中間管理職として板挟みという意見があるが。
具体的には、部下がその戦略が難しい、なかなかできないという時には、できるようにしていくこと。
ここにおいて、上司関係ない(戦略を実際に部下に落とし込んでいく中で、上司が何を言ってるとか関係ない)。
一方でその戦略を中間管理職を通じて、部下に実行させていく中で、部下から現場の情報があがってきて、どうもこの戦略間違っているぞとなったときは、部下の意見を上司に投げるのではなくて、中間管理職は情報と上司の話に基づいて自分の見解をつくる(上からはこういう意見が来たけれども部下が現場を見ている限りでいくと、どうも戦略はこれではなくて、こっちから行くべきじゃないかとなった時に、それは中間管理職として自分の上司、上級管理職に伝えていく)、この時部下は関係ない、この時は上司との関係になる。板挟みになること自体が役割を勘違いしている。
実行すべきことは、上級管理職から来た戦略を実行するために仕組みづくりをしていくことか、もしくは現場から上がってきた情報をもとに上級管理職の戦略に対して意見を出したり、こうしましょうって提案をする。
具体的な課題が2つあるので、これをやっていけば良いだけの話。
管理職が罰ゲームと言われるのは、管理職は責任者なので責任を取る仕事であると思っているかもしれないが、責任を取るの定義が間違っていて、「責任を取る」=「罰を受ける」ではない。
「責任を取る」=「責任を果たす」で、責任を果たすことが目的、「取る」と「果たす」を使い分ける必要がある。
管理職を設定するということは、1人ではできないようなメンバーとかをまとめながら、最終責任を自分が取る前提で、まとめてやってくださいねっていう役割で、管理職という役割を与えているので、この人に罰を与えても意味がない。問題解決しないので。
参考
【木下勝寿】中間管理職は罰ゲーム?/頭の悪い上司の口癖/失敗しても「全然悩まなくなる」無敵メンタルのつくり方【北の達人コーポレーション】【悩まない人の考え方】【安達裕哉】